作者:佐藤爽雨



赤とんぼ



夕焼け小焼けの赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か
山の畑の桑の実を
小籠につんだのはまぼろしか
十五でねえやは嫁に行き
お里のたよりもたえはてた
夕焼け小焼けの赤とんぼ
とまっているよ竿の先